鴻巣の赤物
300年の歴史!まっ赤な魔除け。
真っ赤な色が特徴的な「鴻巣の赤物」は、
埼玉県鴻巣市でつくられ、江戸中期より300年以上の伝統を持つ郷土玩具です。
古くから赤色は、
疱瘡(天然痘)などの病気除けや、魔を除けると伝えられているそうで、
子供を守る縁起物として信じられてきました。
国指定、重要無形民俗文化財の技術
江戸時代より、雛人形の一大産地である埼玉県鴻巣市。
雛人形とともに、桐の産地でもあり、
桐のタンスや家具を作った後に出るおがくずが、
もともとの赤物の原材料だったそうです。
現在でも、桐のおがくずに、しょうふ糊をくわえて練り固めたものが、
赤物の形をつくる素材になります。
それをカマ型と呼ばれる型につめてて形成し、彩色をします。
この様な赤物の制作技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
赤物の種類は、明治初年には200種以上あったそうですが、
現在は、干支物やだるま、招き猫をはじめ、獅子、金太郎、鯛車などが中心になっています。
艶のある表面と、愛らしく素朴な赤物は、
現在でも、縁起物として、飾り物として根強い人気があります。
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